いわしのむれ

はきだめ

ちかごろ朝に思うこと

なにか自分の心にざらついたものがあって、こういった文章の形にして吐き出したいと思って書き始めるが、いざ言葉にしようとすると手が止まってしまう。その度そのたびにざらついていた具体的な言葉がわたしの心にブラックホールみたいに吸い寄せられて大きな塊になる。それはもう言葉を持たないのかもしれない。言葉に出来ないのではなく、それはもう、文字通り「靄」であり、わたしの心に覆いかぶさってしまったのかもしれない。このまま靄のまま、心との境界線が曖昧になり、そのうちもうそれ自体がわたし自身になるのではないか。これからわたしに降りかかるであろう苦しさは、どんどん増える。そのたびに塊は大きくなる。いつかそれは私のからだいっぱいに膨れ上がり、最後にはわたし自身を超え、わたしを破って殺すのではないだろうか。